「嫌がってるだろ?隼人と食べさせてやればいいじゃん。」


なんて優しいことを言ってくれるのは海羅くん。


「え、やだー、俺ななちゃんと食べたいっ。」


しつこく迫ってくるのは大知くんで、


「僕はななちゃんを食べたいー!」


なんてさりげなくヤバイことを言ってくる岬くん。


こんな中でこれから生活していくのか、と思うとため息がでる。


…でもね。


「ったく……。いくぞ、なな。」


なんてぶっきらぼうな言葉とは裏腹に、優しく手を握ってくれるこいつがいれば。


まあいっか、なんて思ってしまう自分がいるなんて、この時はまだ気づいてなかったんだ。