隼人が見せてくれたもの。


それは、小学校のころの遠足の写真だった。


たまたま、私と隼人が一緒に写っている。


「わぁ…っ!懐かしいね!」


「へへっ、すげーだろ。」


こんな写真あったんだ!初めて見た!


…でも…


「なんで、いまこんなもの持ってるの?」


隼人は、一瞬目を大きく見開く。


でも、それは一瞬で普通の顔に戻った。


「えっ……べ、別にそんなのどうだっていいだろ。」