ど、どうしよう、目が重なったまま動かせられない。もし視線を逸らしたら襲いかかる猛獣のように見えるよ。 その前にドキドキする心臓の動きについていけそうに無い。上手く息も吸えない。 ...どうしよう 「おい...」 「は、はい?」 名前を呼ばれ喉を鳴らすと獅子さんの指が頬に近づき...唇の横に触れた。 何かされる、そう思った瞬間、目をきゅっと閉じ身を構えると...