両手を膝の上に置きパッと目を開け風斗さんが出て行った扉を見つめた。


「だ、誰か来たんですかね?」
「あぁ~」


さっきは普通に話していたのに、どうして《あぁ...》だけなの?私といる時は、話とかしたくないとか?

チラっと視線を獅子さんの方へ向け何をしているのか確かめた。

ま、まさかの...瞳が重なる。