「獅子、そう言えば、この間、気になる女を見つけたって言ってたよな、いつ頃の話だっけ?」


獅子さんに気になる人がいたの?


手に持っていたグラスをテーブルの上に置くとチラっと獅子さんを見つめてから風斗さんを見つめた。

「あ、あの...私、もう帰ります」


だって獅子さん、私がいると困るような顔をしてるから、やっぱり場の雰囲気を飲み込まないといけないと思う。