住む場所は、叔父さんの家だから家賃には困らない。


「叔父さん怒ってるかな...」


座っている場所から立ち上がり空を見つめると蠍座が綺麗に8月の夜空を飾っていた。


手の平をパンパンと掃(はら)い駅の方へと足を向ける。



「ねぇ~ちゃん俺らと遊ぼうよ」


呼び止められチラリと顔を傾けると怖そうな3人組み。


「...今から帰ります」
「そんな事言わないでよ~」


3人の内の男の人が私の腕を引っ張った。