「牡丹、散歩行くぞ~」


いつものように朝食を食べ風斗さんの笑顔を見つめてからブリリアントを後にする。


「牡丹ちゃん、なんだかいい事あったのか~」


ブリリアントの窓を開け大きな声で風斗さんが声をかけて来たから


獅子さんの手を掴むと上に持ち上げ「うん」と叫んだ。


すると風斗さんはニコっと笑い「やられた」そう言って頭の髪をクシャリ掴んだ。



「牡丹、あまり刺激を与えるな、暴走したらダレが止めるんだ?」


掴んだ手をきゅっとされ獅子さんの顔を見上げると、いつものように片方の眉がピクピクと動く。


「大丈夫だよ」


「まぁ、失恋してもアイツは変わらないからな1日経てば次に行くさ」