嬉しかった。もう死んでもいいくらい。やっと獅子さんの口から聞きたかった言葉が聞けた。



「獅子さん、ありがとう、ずっと離れないよ...」


「離して堪るか、お前は、俺にとって最後の女だ」



獅子さんは、私を胸に抱き締めずっとずっと耳元で囁き続けた。


愛してる

愛してる


獅子さんの一部になってしまうくらい囁かれ


私は、獅子さんの背中に手を回し心臓の音を確かめた。


トクントクン。この音は、私のだけのもの。


「好き...」
「俺も好きだ」


ずっと離れないよ獅子さん。