沙耶さんは、周りを気にせず獅子さんの隣に座り腕を組んだ。


・・・ムッ。


ムっとして沙耶さんから視線を逸らし虎次郎さんの方へ顔を向ける。



「・・・悪いな、実はコイツに最近変なストーカーが纏わりついてな


俺は嫁さんが妊娠してて、いつ産まれるか分からないから獅子に頼んでるんだ」


虎次郎さんは、バツ悪そうに頭の髪をクシャっと掴んだ。


「あら~虎の頼みだからしてくれてるんじゃないわよね~私が気に入ってくれてるから、してるのよね~獅子さん」