「何だ?」 箸を持ったまま、お茶碗の淵からジロリと黒目がちな瞳が覗く。 「な、何も無いです...」 ドキっとしながら獅子さんから目を逸らすと目の前にあるオクラ納豆に手を伸ばした。 本当に獅子さんが作ったの? もしかして家政婦がいるとか? オクラ納豆を白飯の上に少しだけ乗せ口の中へ運ぶ... あれ? このオクラ青臭く無い。 それに納豆も食べやすいように味付けがちゃんとされてる。