「分かった、取り合えず沙耶と中に入って戸締りだけしっかりしとけ、周りを見てくる」 そう言うと、獅子さんは、私の腕を離し左側の方へと歩いて行った。 「足、まだ痛いですか?」 「嫌味?」 ふんっといった様子でブリリアントの扉を開ける沙耶さん。 「嫌味とかじゃないです」 本当はウソだって思ったけど、そこまでいやらしい気持ちにはなりたくない。 「あのね...私、獅子さんとしたから」 何をしたんですか?