なんでこんなに気持ちが空回りしちゃうんだろう。
一旦止めていた足を動かし周りを見渡すと100㍍ほど先に
タバコの自販機を見つけ自販機の前に着くとポケットから小銭を取り出し中に入れようと思ったら。
「...タスポって?」
目の前にあるタスポの紙を手に持った。
身分証明書?だから獅子さん《ちょっと待て》って言ったんだ。
自販機にいれようと思った100円玉を戻そうとしたら手が滑りチャリ~ンと自販機の下へ。
「あっ……」
膝を落とし自販機の下に手を入れパンパンと動かした。
見つからない。
周りの明かりは薄く暗く車は通るけど人の気配が無い。