その時の獅子さんの顔を想像してしまった。 「可笑しい...」 「笑うな..」 「だって...」 「いいから寝ろ」 「うんん...」 獅子さんに抱き締められながらゆっくり目を閉じた。 本当に心地のいい眠りだった。 この時久しぶりに母さんの夢を見た。 《牡丹、幸せだよ》って笑いながら抱き締めてくれた。 本当に嬉しそうな顔をしていた。 天国で幸せだったらいいな――...。