サンダルウッドの香りが気を誘う。
目を閉じたまま手を動かすとベットの上。
どうして・・・後頭部辺りが少しズキズキする。
「お~い、牡丹ちゃんが気づいたみたいだぞ」
少しずつ瞼を動かし目を擦りながら正面を見つめると天井にドリームキャッチャーがキラキラと入り込みカランカランと音を立て揺れていた。
少しだけ重たいカラダを起こしベッドにもたれる。
「牡丹ちゃん、大丈夫?」
目の前には、目の色が茶色サラサラした髪に綺麗な顔立ちの背の高い男の人が覗く。
「あ、あの...」
「気づいた?俺の名前は、風斗(ふうと)あっちで座っている黒髪の男が獅子(しし)だよ」