「あの...」
「あっ?」

あっ...ってあに濁音付けないで下さい。

「あの忙しいんで帰ってもいいですか?」
「聞こえねぇ...」

そんな怒らなくても...

モジモジしたまま、チラリと獅子さんを見つめた。

「ごめんなさい帰ります」


カタンと目の前に居る獅子さんが立ち上がり...