「あの...すみません」


どれぐらい通りかかる人に声をかけたのか分からない。


喉はカラカラに乾いて、その喉を潤すため唾を飲み込み足を止めキラキラ光る空を見つめた。


こんなに人が居るんだ、見つかるはずは無い。


だけど...後、少し

少しだけ声をかけて諦めよう。私には十分すぎる時間が沢山あるから。


チラッと横切る人が目に入り2人組の男の人に声をかけた。