原はあたしの速さに合わせて歩いてくれた。
めんどくさくないのかな・・・。
あたしもちょっと早く歩いた。
でも・・・。
「普通に歩いていいよ。」
なんて言われたらおとなしく言うこと聞いちゃうじゃんか。
このあとも原は変な原のままあたしと話して家にまで送ってくれた。
原は紙を渡した日以来やさしい。
でもそのやさしさは原のやさしさなのか、演技なのかわかんなくなって戸惑う。
でもあたしのなかであいつのイメージがいっきに変わった。
だいっ嫌い!!だったけど・・・いや!!好きじゃない!!
でもなんていうんだろう・・・。
あいつといると安心できる。
・・・ドキドキもする。
でもそのドキドキは「好き」とは違う。
・・・と思う。
どれが本物の原のやさしさなのかわからなくてなんとなくつらい。