次の日からの彼はやっぱり変でした。
「・・・おはよ。」
は、原があいさつしてる!!
「え?あ、おおおはよ!!」
なんか照れるー!!
「フッ。顔赤いよ?大丈夫?」
原が口角を上げて指摘するからつい手で顔を覆う。
「こっこれは・・その、あ、暑いだけだしっ!!」
「ふーん?入学式以来あったかいけど顔赤くなるほど暑くねぇだろ。」
「うるさいっ!!あっ、口悪くなってきちゃったよ?」
あたしがわざとらしくいっても余裕たっぷりの原。
「麻ー理ー香。」
「えっ・・な・・あ、う・・・。」
自分で顔が暑くなるのがわかる。
呼び捨てとか反則でしょ!!
「どしたの麻理香ちゃん?暑いの?脱げば?」
また口角をあげる原。
この顔だいっきらい!!
「へっ変態!!!」
「別におまえの体みたってなんとも思わねーわ。おっえ。」
・・・小学生かこいつ。
「おまえ」に戻ってるし。
「・・・あっそ。てかみんなの視線痛い。どーにかして。」
原はかっこいい。
だから女子の視線がほんと痛い。
「知りません。僕はなんも見えません。」
・・・うざい。