「お前さぁ、こんな男といても楽しくねぇだろ。」
「そんなことわかんないじゃん!!」
「いや、ほんとお前はわかってねぇ。女心もわかってねぇのか。」
そういいながら屋上の扉へ向かう原。
「どこ行くの!?」
「・・・身長はかりに保健室いってくる。」
そういって屋上を出た原。
「・・・プッ。ふふっ。」
思わず笑ってしまう。
なんだかんだやってくれるんだ。
原の顔は合格。
これは即答。
でも口悪いのとかなおせるのかなぁ・・・。
まぁ自分の夢のためだからやるだろうけど。
でもなんでだろう・・・。
さっき原が出て行ったとき、一瞬でも寂しいなんて思ってしまった。
紙に″会いすぎない″なんて書いたのにまだ一緒にいたいなんて思っちゃったのかな・・・。
いや!!
それは絶対にない!!
あんな奴だいっきらいだもん。
・・・でも本当は優しい。
マフラーどうしよ。
返したほうがいいのかな・・・。
でも新しいの買うっていってたんだっけ。
・・・そういえばさっきから昨日のこと思い出しそうなことばっか考えてるのに震えてない・・・。
あいつのおかげ・・・?