学校をぬけだし家まで走る。
今日は啓太(けいた)とご飯行く約束してたのにー!!
「はぁ・・・はぁ・・・いだっ!!」
__ズサァッ
見事にこけたあたし。
高校生にもなってこけるなんて・・・。
「お前はほんとバカだよな。なんでそんなにおちつきがないわけ?」
あきれた顔をしながらあたしを見る人物。
あたりは暗くてあんまり顔が見えない。
でもこの声にこの毒舌。
一人しかいない・・・。
「は・・・ら・・。」
あたしは痛さと驚きでうまく言葉が発せない。
「なぁ、ひざから血ぃでてんよ?」
「え・・・ってぎゃあぁ!!!!」
ひざを見ると地面に流れ落ちる大量の血。
「うるせぇ。・・・あぁこれでこけたんだな。」
そう言いながら何かを持っている原。
「な・・・・にそれ・・。」
「ビンが割れたやつ。ガラスの破片がひざにささったんだろ。」
こわいこわいこわい・・・・。
ひざを直視できない・・・・・。
「うっ・・・っ・・グスッ・・・」
最悪。
こんな奴のまえでは絶対に弱いとこ見せたくなかったのに・・・。
「はぁ!?なんでそこで泣くんだよ!?」
・・・びっくりした顔初めて見た。
「・・・お前。なんで震えてんの?」
「ふっ・・る゛えでなっ・・・んかな゛っい・・・。」
あぁもう。
あたしってばほんとかっこつかない。