「うん」



先生をチラッと見た



書類を見るきれいな手・・・指先・・・そして透き通るような目



私・・・先生と今まであの透き通る様な目で見つめ合ってたんだ




信じられない・・・



その時・・・先生と目が合った


あっ・・・私は目を逸らしてしまう



ドキドキしすぎ・・・・私



「ちょっと聞いてるの?」


やっと電話の声がまともに聞こえた



「え?何が?」


「だから言ったでしょ、今日は早く帰って来てって」



「何で?」



「何でって忘れたの?亮太の誕生日でしょ?」



「あっそうだった」


亮太は私の兄で同じ高校



1歳上だ



「もうっプレゼントは用意したの?」


「うん多分家に」


「じゃあ早く帰ってくるのよ?」



「・・・うん」



電話を切った