「やっと笑った」
「え・・・」
そう言うと先生は微笑んだ
私は距離が近すぎるからか先生の目が離せなくなった
もうどうなってもいい
好きって言っちゃダメ?
ずっと先生と私はしばらく見つめ合っていた
その間、話も無く・・・
ただただ先生の目に吸い込まれそうで・・・おかしくなりそう
これ以上見つめあったら
その時会議室の中に電話の音が響いた
「あっ私・・・」
先生は目を逸らして書類の方に目をやった
私は電話に出た
「もしもし」
もしも・・・・・電話が鳴らなかったらどうなってたんだろう
どうなってたの?
「もしもしお母さんだけどまだ帰らないの?」
「あっうん」
「そう出来るだけ早く帰って来なさいよ」