先生は唇を離した
「先生・・・浮気してるの?」
「はあ?何だそれ」
「え、だって・・・」
「あれは違うって言ったろ?」
「だけど・・・そうなら、正直に言って」
「だから、する訳ないって、もう全部話すから」
「え?」
「俺、母からお見合いしろってうるさくて」
「え、お見合い?」
「大丈夫だよ、一回だけ会うだけだから」
その時、先生は私を抱きしめた
「会うの?」
「会わないと、母がうるさいからさ」
「だって会ってしまったら・・・」
先生はその時、私の口を塞いだ。
「大丈夫・・・彼女はいるって言ってあるから」
彼女・・・今さら、その言葉にドキッとして嬉しくなる・・・