「美優!」
「幸・・・」
美優は浮かない顔をしていた
何かあったんだとすぐ分かった
「どうしたの?」
「学校行きながら話すよ、行こう」
「うん・・」
歩き始めると、美優は話しだした
「私、担任の先生が好きだったんだけど、なんか手の届かないって気付いちゃった」
「諦めるの?」
「そうするしかないし、いいの、別に、私、幸の兄にいっちゃおうかな」
「え?嘘でしょ」
「本当だってば、すごく優しかったし、格好良いし」
「そうかな」
「うん・・・」
私の兄にいくという美優の顔は浮かない顔をしていた
担任の先生がやっぱり好きなんだと分かった
「無理して、次の恋をしなくても良いと思う、今のまんまでいいんじゃない?」
「ダメだよ!もうこの恋は嫌なの、やめたい」