「あー…暑い…」

「愛里、ホント大丈夫なの?」

「大丈夫だって~…ほら、始まるよ」


先生がピストルを鳴らした。

長距離走の始まり。


「はぁはぁ…」


真上から照り付ける太陽…

風が全然吹かない…

「痩せたい!」という気力だけで走るあたし。

あ…なんか目がかすむ…

体にも力入んないし…

でも走らなきゃ…

痩せなきゃ…

痩せ…

バタ……


「愛里ー!?」