「雪ちゃん?」


それは優斗くんだった。
会えて嬉しいのに、裏切られた感がじわじわ湧いてきて泣いてしまった。


「どっどうしたのっ!?」


優斗くんのせい。言おうとしたがやめた。
だって泣いているのは自虐思考だったから。


「雪ちゃんの姿見えたから追いかけて来たんだけど…。まさか泣いてるなんて。ごめんね、邪魔だったかな?」


申し訳なさそうな彼に
私は大きく首を横に振りまくる。


「そっか。」



3分後泣き止んで優斗くんと話しをし始めた。


「優斗くん…。これ言ったら変に思うかもだけど気にしないで聞いてくれる?」
「え…うん。いいよ。」


さっきの人のこと聞いたりしたら嫉妬だの思われるかもと思ったけど真実を知る方が先かなって思えた。



「さっき、一緒にいた人って誰?」