次の日
優斗くんに会うためにあのコンビニへと向かった。


気分は最高。
優斗くんに会えるって思うと心が踊る。
私服だから少し抑え目なお洒落にした。
あまり派手でケバいとか思われるのが嫌だったから。



着いたらひとまず深呼吸。
「ふーはー。」

よし!なんて意気込んで窓越しを見ると優斗くんの姿を発見。
私の心拍は大変なことになっていた。



急いで駆け寄ろうとして優斗くんを見ていると
その隣に女の人がいることに気づいた。


誰…?



ふと頭に浮かんだ言葉。



彼女



いないって言ってたよ、ね?
あれ…?嘘なの?


私の頭はハテナマークで埋め尽くされた。




そして私の中で出た答えは
優斗くんは昨日、私に期待を持たせるために嘘をついたんだ。と。


そう勝手に思い込んだ結果
私は勢いよく自転車にまたがり昨日の河原に足を運んだ。




なんだ。結局いるじゃん。私より断然可愛い彼女さんが。
私に期待なんかさせないでよ。気づいたとき悲しくなるなんて見えてることでしょ。
嘘つくならつくで突き通して欲しかった。
だって腕組んで歩いてたらそれは誰だって彼女に見えるでしょ。



優斗くんはとことん馬鹿。




河を見つめて俯いている私のところに影が出来た。