「どう?」

私の顔を覗き込む男。

「しょうがないですね。」

少々上からの物言いで悪い気もしたが
このキッカケを作ったのはあいつだ。

悪いと思うな、自分!


そうゆうと
店内へと入る、私と男。

「俺、東校の優斗。まぁ適当に呼んで。」
「はぃ…。」

何で自己紹介何てしちゃってるの?
最初で最後かもしれないのに。

「んで、君は?」

わたしも?

「西校の雪菜です。」

「さっきとは別人みたいに堅いんだね。」
「…。」

さっきのは誤解です。
ごめんなさい…。

「雪ちゃんだっけ?どれがいい?」

ゆ、雪ちゃん?
何を慣れ慣れしく呼んでるんです?

「これを食べます。あ、食べたいです。」
「慌てるとこ可愛い。」

どうでもいいことは
いいんで早くアイス食べさせてくださいません?

「じゃあ買ってくるわ。」
「…。」

何で変に緊張してるんだろう。
それに、心臓がバクバクしてるのが
分かる。
今日の私、変だ。

こうゆう気持ちを何と言うんだろうか。