「うさぎっー!」
「あっ…唯奈先輩…」
「?うさぎ?元気ないじゃねぇか!」
「い…いえ…」
「なんかあったら言えよ!」
「あ…ありがとうございます…」
「(セーフ!)」



ジッー
「ピョーンッ!!!」
「わわわっ!!!」
スッ
周りの人々はうさぎの方を見る。
「あははっー…ウサギの動画かっわいいなー♪…」
周りの人々は、他の所を向いた。
「ふっー…」
「なんで出ちゃ駄目ピョン?」
「怪しまれるから!」
「あらしまれる?ピョン?」
「とにかく!鞄で大人しく待っててね!」
「ピョン!」
ジッー
チャックを閉めた。



「フフフッ…あたしが悪の世界の女王になっちゃうんだからっ!」
一人の黒髪少女はそう言った。
「…なーんか暇だし!
…そうだ…妖精もいないし、悪に染めよっ!」
少女は、ニコニコマークの描いてある紙と、筆を出した。
「フッ…」
すると、少女はニコニコマークの紙に筆でバツを描き加えた
「闇の力を解き放て!白を黒に!明るいを暗いに!幸福を不幸にするの!」

すると、空は黒に染まり、人はやる気を無くして、目に輝きがなかった。

「えっ!?何!?」
ただそうならなかったのが、
うさぎだった。

ジッー
「メル!何!?これは!」
「ダークワールドの仕業ピョン!」
「ダークワールド?」