ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ…
ガチャンッ!

「うーん…」
日射しが自分に掛かってくる
「朝か…」
ドッドッドッ
「お姉ちゃん!朝だよ!」
「あっ、菜々…」
「今何時だと思っているの!?」
「6時…」
「7時だよっ!」
「えぇっ!?急がなくちゃ!」
うさぎは、すぐにくしで髪を整え
リボンで髪を結び、ツインテールにした。

「いってきます!」
「うさぎ!ご飯は!?」
「いらない!」
「もうっ…」

「ヤバいヤバい!」
うさぎは、ダッシュで交差点に着いた
「ふー…ん?」
うさぎの目の先には、耳と手足がピンク色のウサギのぬいぐるみがあった。
「(ぬいぐるみ?でも、動いてるようにも…)」
すると、ウサギのぬいぐるみの横に
野良犬がいた。見た目も凶暴そうだ。
「(野良犬だ!)」
視線をウサギのぬいぐるみにやると、
ぬいぐるみが動いている。
「(………へ?)」
ウサギのぬいぐるみは、遠くへ逃げる
野良犬はそれに追いかけた。
「(なんか大変そう…助けなきゃ!
…時間なんかより、救助だよね!)」
うさぎは、またもやダッシュで、ウサギのぬいぐるみがいるところへ行った。

「ここかな…」
そこは、薄暗い路地裏だった。
「ガルル…」
「!」
野良犬の姿があった、その前にはもちろん、ウサギのぬいぐるみがあった。
「や…やめてっ!!!」
「グルッ…」
「(ひぃ~!!!怖いよー!!!)」
野良犬はうさぎに近づく。
「(食われる…)」
と…思いきや、犬はうさぎの真横を通り過ぎた。
「え?」
うさぎの身は無事、ウサギのぬいぐるみもどこも異常は無かった。
タッ
「誰のぬいぐるみかな?」
「ぬいぐるみって何ピョン?」
「え?
…いや、喋る機能だよ!うん!」
「しゃべるきのうピョン…?」
「え?えっ?えっ?えっ?えぇっ!?
ボタンは!?電池入れはっ!?」
「ピョン?」
「な…無い…」
「ピョーン!」
「って事は…」
「ピョンピョン!メルはメルだピョン!」
「嘘おおお!!!!!!!!!」