それからも、しばらく似たような事が続いたの

商店街を歩いていたら、福毛3本で1回抽選出来るって言うから、抜いたわよ、3本

少し痛かったけど、直ぐにその痛み吹っ飛んだわ

だって、高級旅館の温泉旅行当たったんだもん!

『お姉ちゃん、いい福毛持ってるよ』

って、商店街のおじさんがいうから

何となく、そうなのかなって思った

たぶん、私の福毛には何かある

きっと、福をもたらすのよ

それからの私は大胆になった

友達とご飯に言っても支払いを福毛で払ったりもした

かなりの本数を抜くから痛かったけど

友達も喜んでくれるし、がんばったわよ

それからね、素敵な彼氏も出来たの

『君の福毛に惹かれて…』

って彼から、交際を申し込んでくれたの

ああ、これも全て福毛様のお陰だぁ~

彼の腕に抱かれながら、心からそう思うと、そのまま眠りに落ちたの…







ピンポーン
ピンポーン ピンポーン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

私は漸く、目覚めてカーディガンを羽織ると玄関のドアを開けたの