「ねーあんた名前何?」


はっ? 何で見知らぬあなたに名前を名乗らなきゃいけないのよ!


「何で教えないといけないのよ。」


アタシはその時初めてそいつの顔をちゃんと見た


綺麗な茶髪に少し長い前髪から見え隠れする二重で切れ長な目、スッと通った鼻に薄い唇。


海人よりイケメンかも・・・


こんなに整った人初めてだ・・・////


「んな見んなよ/////」


「えっ?・・・あっごめんなさい!!」


「早く教えてよ、名前」


「・・・・・椿・・・です・・・。」


「椿か♪ オレ瑠馬ね、瑠馬でいいから」


「・・・はぁ。あの、では瑠馬さん」


「だから瑠馬だってば」


「瑠馬・・・君」

「瑠~馬っ!」


「・・・・・瑠馬・・・」 


「うん♪ 何?」


「アタシ、帰ってもいいですか?」


「ん~アド教えてくれたらいいよ」


なんて恐ろしいほどの笑顔で言ってくる瑠馬。


アタシはもちろん、


「やだ。」って言いたかった・・でも目が・・あの目が言わせてくれないよーーーッ



仕方なくアタシは


「わかった・・・。」


って言ってしまった。




「じゃあまたなッ椿♪」


アドレスを交換したらアッサリ行ってしまった。


「いったい何だったんだ・・・。」