放課後、あたしは少し遅くなり、洋介のところにいく。


『詩依名おせぇよ』

おこってる?
『もしかして、怒ってる??』

恐る恐る聞いた。

『怒っててねぇよ』
笑いながら言う洋介にまたあたしの鼓動が早くなる。

『で大事な話は?』

『あ、あとでいいやっ』


だって今告白して、振られたら家までが気まずいでしょ?



『洋介くーん』

洋介を呼ぶこの可愛らしい声。
日奈だ。


『花村っ!』
洋介が嬉しそうに言う。

『あのね、あたしサッカー部のマネージャーやりたい!』

はぁ?日奈…何言ってんの?
『良かった。俺ら、マネージャー欲しくてさ』

いい…の?

意味がわかんない。

日奈の応援って何?

2人は先へ歩いてく。

日奈…何?
あたしは気になった。
『洋介っ!』

叫んでしまった。
口が勝手に動いた。

『なんだよ。』

なんだよってあたし話あるって言ったよね。

日奈は応援してくれるんじゃないの?

やだ。もうやだ。