「俺は、もっとちゃんとしたの、期待してたけど?」


五十嵐くん……。


そんなこと、言っちゃうの――っ!?


うそ、うそ、うそ……。


も、無理、許して。


ブンブンブン……。


頬を押さえたまま、激しく首を横に振ったあたしの前。


「それに、最後の、“アレ”なんだよ?」


五十嵐くんは、不機嫌そうに眉をひそめた。