なかったことにしたいほど、ものすごくイヤな過去だけど。


でも、なかったことには、できないよ。


そう思って、「うぅっ……」と、眉をしかめると……。


「真面目か!?
バーカ。
しわ、できてんぞ」


煌は、あたしのおでこを指ではじいた。


「うぅ……。
痛いよ」


「痛くねぇだろ」