はぁー……っと、長く吐き出されたため息と、


「悪い」


そんな短い、謝罪の言葉。


「予想外のことに、びっくりして……。
熱くなりすぎた……」


さっきより格段に弱々しい声に驚いて、チラッと五十嵐くんの顔を見あげると……。


「俺、てっきり……。
心優にキラわれたと思ったから」


くしゃっと髪をかきあげながら……五十嵐くんは、ホッとしたように小さく笑った。