もしかして、ここって……?


ぶるぶるっと震え、あたしが自分の体を抱きしめると……。


「へぇ。
手が込んでるなぁ。
マジで、実験室って感じ」


あたりをキョロキョロ見回していた五十嵐くんは、感心したような声をあげた。


「病室にいる子供は……。
呼び出されると、このすべり台をおりて、実験室に来る仕組みかぁ。
へぇ。
遊び心満点じゃん」


「……っ。
もぉ!
五十嵐くん!!
感心してる場合じゃないよ!!」