「もう一度。
“心優”って呼んでくれて、本当にうれしかった」


あたしの言葉に、小さく息をのむ五十嵐くん。


その精悍で、カッコいい顔を見あげ……。


あたしは、五十嵐くんの胸に飛び込んだ。


「み、ゆ!?」


驚いて、身じろぎする五十嵐くん。


そんな五十嵐くんの制服をつかみながら、顔を見上げて、あたしは言った。