それから、楓ちゃんの方を見て、ぺこっと小さく頭を下げた。


「ごめんね、楓ちゃん」


「……え?」


「きちんと謝るのは。
ちゃんと起きてからにするけど」


「…………」


「あのときは……。
犯人扱いして、ごめんなさい」


「……み、ゆ、ちゃん……?」


「それなのに……。
今日……助けにきてくれて……ありがとう」