そんな五十嵐くんの熱い言葉を、ふわふわした感覚の中で聞いて……。


やっぱりかずくんは……夢の中でもかずくんだ。


王子様なんかじゃない。


だから、言ったじゃん。


くすくすっと笑いながら……。


「はぅ……」


小さなあくびをして、あたしはスッと目を閉じた。