夢って便利。


普段は言えなくて、ためこんでいた言葉が、ポンポンでちゃう。


そんなあたしの顔を……。


「小さい頃から……って。
心優……。
一輝と知り合いだったのか?」


五十嵐くんは、びっくりしたように、のぞきこんだ。



「うん、そう。
……って言っても、あのボッサボサの髪とメガネじゃ、全然わからなかったけどね」


「…………」