そう……だよね。


五十嵐くんには、理解できないかもしれないね。


でも……。


「そういう男の子も、いるんだよ」


あたしは、これが夢だっていう気楽さも手伝って、ハハハッと無邪気に笑った。


「小さい頃から、いつもそう。
かずくんは、あたしに意地悪はいっぱいするけど。
助けにきてくれたことなんて、一度もないよ」