だから、これが、いくら夢の中でも……。


あたし……無駄に傷つきたくない。


かずくんが、助けにきれくれる可能性は、0%だって、よくわかってるもん。


でも、五十嵐くんは……。


「……は?
意味わかんねぇ。
自分の女が襲われかけたんだぞ?
心配しない彼氏なんて、どこにいるんだよ」


首を横に振りながら両手を広げて、ハンッと薄笑いを浮かべた。