でも、ね?


そうじゃない男の子も、たくさんたくさん……いるんだよ?


五十嵐くんには、わからないかもしれないけど……。


そういうのが……不得意な男の子だって、いるんだよ。


かずくんは、その代表例。


しかも、その上……。


「かずくんは……。
昔から、あたしに興味ないし。


あたしがいくら危ない目にあってたとしても、逃げちゃうし。


電話をするだけ、無駄なんだよ」