「キャッ……」


急に引っ張られたせいで、体がグラッと揺れて、ソファに倒れこむ。


すると今度は、左隣にいた男の子が、あたしの肩を抱いて……。


ギュッとソファに押し付けた。


「甘いな、心優ちゃん」


「……え?」


「俺らが、すんなり帰すと思う?」


そう言う男の子の目は、爛々と輝いた。


「心優ちゃんは……。
俺らのかわいい……子羊ちゃんだよ♪」