「……え? 彼女っ!?」 お兄さんの大声が、スタジオ中に響き渡った。 その声の大きさに、“なにごとか!?”って感じで、一斉にみんながあたし達を振り返る。 でも、お兄さんは、慌てふためいているようで、みんなの視線に気がつかないみたい。 「はぁ? カズ。 それは、マズいだろ。 彼女は作らないって約束、事務所としてるだろ!?」 さっきと同じ大声をはりあげ、かずくんの腕を掴んだ。