そう言う煌の声は、いつも以上に、色っぽい。


「こ……煌こそ……」


あの……“カッコいいよ”


あたしがそう言う前に……。


「寂しいとき、悲しいとき。
もちろん、うれしいときも、楽しいときも。
俺に電話……してこいよ」


あたしに囁く声は、いつも以上に低くて、男っぽい。


「もちろん、キケンなことがあったとき。
鳴らしてくれれば、いつでも飛んでく」