そして……。


「今日、橘さんと一緒に来たのは……。
煌のことが心配っていうか。
心優ちゃんのことが、気になったから」


そんな愛斗くんの囁きを、あたしは愛斗くんの腕の中で聞いた。


「…………」


え……え……え……っと。


な……な……なんだろ……。


この……距離。


それから……。


な……な……なんだろ……。


この……体勢。