そりゃあ……止まってほしかったけど。


“いたたたた……”


すりすりと、声も出さずに、ぶつけた鼻の頭を撫でたとき……。


「……へっ?」


急に腕を引っ張られて……。


冷たいコンクリートの壁に、背中をトンッと押し付けられた。


「…………」


え……え……えぇ……っと……。


今度は、なに!?