イフリートは燃え盛ってマス。
鎮火は不可能デス。

悪ィな、うさぎ。

今からおまえも燃やしてやる…


「はい。」


火を吹くイフリートの目の前に、カゴが突き出された。


「ん?」


「取りにゆこう。
たくさん見つけたのじゃ。
少しくらい貰っても、動物たちが冬籠りに困る事はなかろう。」


いらねーよ。
俺が欲しいのは、おまえだよ。

言ったろ?
この炎は消せねーよ。


「一緒にゆこう。」


ニコっ
うさぎが微笑んだ。

ギュっ
うさぎが手を繋いできた。


「‥‥‥行く♪」


イフリートぉぉぉぉぉ!!

飼い慣らされてどーすンだ!

なんなの?
この人!

一瞬で賢者倒して、一瞬でイフリート手懐けちゃったよ。

天使なんかじゃねーよ。
悪魔だ。

いや、大魔王だ。